Connection
つながり
自然と社会のつながりを読む
A(自然の実体)× B(人間の関わり)の交差点から編んだ知識カード
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海岸線は、逃げる高さを持たない土地だった
南海トラフの津波が想定される沿岸部では、海と陸の境が低く連なり、自然の高台に乏しい地形が広がる。この平坦な海岸地形は、津…
カキは海を食べながら澄ませている
カキなどの二枚貝は、海中のプランクトンや有機物をろ過して取り込み、水中の懸濁物や過剰な栄養塩を体内へ移す。このろ過を通じ…
漂着ごみは、里海の食卓に運ばれてくる
海流や季節風は、外洋のプラスチックごみを波戸岬の海岸へと絶え間なく運び込む。分解されずに残ったごみはマイクロプラスチック…
藻場は守られる対象ではなく、資金を呼び戻す側でもある
海中の藻場は光合成を通じて二酸化炭素を吸収し、体内や海底堆積物に炭素を固定する。この炭素固定という自然の働きが定量化され…
桂浜は、人が集める前に砂が人を集めていた
桂浜の海岸地形と砂の堆積は、波打ち際や松林が縁取る空間の構造をかたちづくる。その地形がつくる眺めや居場所が、人の立ち止ま…
車が走れる砂浜は、川が運ぶ砂でできていた
海岸の砂浜は、河川が運ぶ土砂の供給と、波浪や風による砂の移動とが釣り合うことで形を保っている。手取川からの土砂供給が減る…
三保松原の砂浜は、上流の川がつくっていた
三保松原の砂浜は、安倍川が運ぶ土砂が沿岸流によって運ばれ堆積することで形づくられている。上流からの砂礫供給が減れば、波浪…
松林は景色ではなく、海と暮らしの間に立つ壁だった
海岸の松林は、密に連なる樹幹と枝葉が潮風や飛砂の勢いを受け止め、後背地へ届く前に和らげる。高潮や津波の際には樹木群が水の…
海上に社殿があるのは、森を守るため
宮島の弥山を覆う常緑広葉樹林は、島全体を神域とする信仰の対象となり、人の立ち入りを避ける対象となってきた。この神聖視は社…
天橋立の砂州は、動き続ける砂でできている
砂州は、河川からの砂礫供給と沿岸を流れる漂砂が、浸食と堆積を釣り合わせながら形をとどめる。この砂の移動が構造物で断たれる…
浜は、いつもそこにあるわけではない
遠浅の海に堆積した砂州は、潮汐による水位変動で干潮時だけ海面上に現れる。この出現と消失の周期は、浜そのものを一日のうち限…
黒潮は足摺岬に流れ着くだけではない
足摺岬沖を流れる黒潮や潮汐、表層と深層の海水温の差は、絶えず動き続ける物理的なエネルギーの流れをつくり出している。この海…
白良浜の砂は、波が運ぶのではなく人が運んでいる
白良浜の砂浜は、沿岸流による砂の供給と波による侵食が釣り合うことで形を保ってきた。この砂の出入りが崩れると、砂浜は波のエ…
青海島の透明な海は、地形が刻んだ生息空間だった
青海島の湾状地形と火山性地層は、波を遮る穏やかな水と透明度を保ち、水中洞窟や浮遊生物の生息空間を形づくる。この海中空間の…
雨晴海岸の景観は、漂着物を拾い続ける手で保たれている
雨晴海岸には潮の流れとともに漂着物が絶えず打ち寄せ、放置された砂浜では生息環境と海越しに立山連峰を望む景観が失われていく…
海岸の眺めは、住む者の手で守られていた
波浪と砂の堆積がかたちづくる海岸の景観は、その眺めそのものが住環境の一部となって住宅地に取り込まれる。眺めと一体化した暮…
砂丘の水はけの悪さが、らっきょうを甘くする
砂地は水を素早く通し、昼と夜で大きな温度差を生む。この排水性と寒暖差が根や果実に糖を蓄えさせ、らっきょうやメロンの栽培を…
東尋坊は、削られ続けることで景観であり続ける
東尋坊の柱状節理は、マグマの冷却で生じた割れ目に日本海の波が浸食を続けることで断崖として姿を現す。波に削られ続ける動的な…
海岸の恵みは、手入れする人がいて初めて続く
海岸の砂浜や岩礁は、イワユリなどの生物が生息する空間構造をつくる。この生息環境は人の手による清掃や継続的な手入れによって…
伊根の祭りは、舟屋の暮らしがなければ続かない
伊根の祭礼は、舟屋に暮らす人々が海と共に営む生活空間のなかで受け継がれてきた。海に開かれた舟屋の生活構造そのものが、担い…
海岸砂丘が内陸を守る
海岸砂丘はその物理的な高さと砂層の構造により、津波の持つ水流エネルギーを吸収し、陸上への到達を遅延・減衰させる。これによ…
舟屋は住まいであり、海との境界を持たない
伊根の舟屋は海面すれすれに建ち、居住空間と漁の場が地続きになっている。海と暮らしのあいだに境界を持たないこの空間構造その…
海岸林が津波の力を和らげる
海岸林は樹木によって津波の力を吸収し、流速を減少させ、漂流物の勢いを弱めることで、背後の住宅やインフラへの被害を軽減する…