Connection
つながり
自然と社会のつながりを読む
A(自然の実体)× B(人間の関わり)の交差点から編んだ知識カード
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551 件
生きものの春が、少しずつずれてきた
気温上昇や降水パターンの変化は、生物種の開花や渡りの時期をずらし、分布域を移動させる。変化の速度は種ごとに異なるため、こ…
湿地は、川があふれる前に雨を溜めている
湿地の土壌と植生は大量の雨水を一時的に吸収し、地中へゆっくり浸透させながら河川への流出を遅らせる。この貯留と浸透の働きが…
水田は、水鳥にとって国境をまたぐ一枚の湿地だった
水田は湛水と水の出入りを繰り返すことで、水生生物が育ち水鳥が採餌する浅い湿地環境を生む。この環境は渡り鳥の移動経路上に点…
草原の土は、火と草刈りで若返る
蒜山の黒ボク土は、山焼きや草刈りといった定期的な攪乱があることで、樹林への植生遷移が止まり、草原・湿原の状態が保たれる。…
都市の生ごみは、土に還ることで資源になる
都市の有機性廃棄物は、堆肥化を経て養分を含む土壌へと変わり、市街地の農地に還元される。この養分循環が都市のなかで閉じると…
都市の緑は、眺めるものではなく包まれるものだった
都市に残る樹林や草地は、気温や湿度を和らげ、大気中の微粒子を吸着し、多様な生きものの生息空間を形づくる。こうした自然の働…
宅地の庭は、分断された生態系をつなぎ直す
宅地の庭や植栽、透水性のある地面は、雨水を浸透させ、土壌に水を蓄え、小さな生きものの移動する場となる。点在する緑や土がつ…
都市の農地は、食べる場所の内側にある
市街地に残る農地は、作物が育つ場を人が食べる場と同じ生活圏に置く。都市で育った作物が直売所や学校給食を通じてその場で消費…
魚が北へ移った海で、漁港は別の魚を待っている
海水温の上昇と海流の変化は、魚の分布域を北へと押し上げる。冷水性のサンマやサケが去り、暖水性のブリやサワラが北上して入れ…
都市の生ごみは、消える前にエネルギーに戻る
都市に集まる生ごみや下水汚泥といった有機物は、微生物の嫌気的な発酵によってメタンを生む。このメタンは発電・熱・都市ガスへ…
恐竜化石は、地層が時間をかけて露出させた
地層は堆積と化石化を通じて数千万年前の生命の痕跡を封じ込め、地殻変動による隆起と浸食がそれを地表へ露出させる。むき出しに…
里山と山林は、使われることで守られてきた
里山の山林原野は、下草刈りや薪炭利用といった継続的な人の手入れによって、明るい林床や多様な植生からなる空間構造を保ってき…
風土病は、土の湿り気から生まれる
土壌の湿度や植生は、ツツガムシの幼虫が生息できる環境を形づくる。その幼虫が病原リケッチアを保持し、人に吸着する。土壌の条…
棚田は、耕す人がいなければ水も土も留められない
急峻な斜面の棚田では、田に張られた水が土へ浸透し、畦や水路に沿ってゆるやかに流下することで、土壌の流出を抑え水を蓄える。…
人が集まる場所は、地形が決めていた
長い年月をかけて隆起や侵食が形づくった地形や地層は、その土地固有の景観と地形的な起伏を生む。起伏や水辺、平坦地の分布は人…
海底ケーブルは、カニの感覚地図の内側にある
海底に敷設されたケーブルは、稼働時に周囲へ電磁場を生じさせる。カニなど電磁感受性をもつ生物は、電磁場を手がかりに移動や繁…
土壌は、地域の廃棄物を農業へ還す通り道だった
地域で生じる食品残渣や家畜ふん尿は、堆肥として土壌に還る。土壌有機物は団粒構造を保ち、微生物を養い、養分を蓄える。この養…
水田は雨を溜める「見えないダム」
畦畔に囲まれた水田は、降った雨を面としてためこみ、少しずつ河川へ送り出す。この時間差が大雨時の急激な流入をやわらげ、下流…
慶良間のサンゴは、幼生を送り出す海だけが残る
慶良間諸島のサンゴ礁は、外洋との海水交換で幼生の供給を受け、複雑な礁地形が多様な海洋生物の生息空間を形づくる。この幼生供…
谷津干潟は、手を入れることで生きる湿地だった
都市に囲まれた谷津干潟では、人工構造物が潮汐による海水の出入りを妨げ、泥が滞留してアオサが繁茂する。水路の通水や底質の入…
凍み豆腐は、里山の冬が作る
里山の氷点下の夜と日中の乾いた晴天は、豆腐の水分を凍結と昇華で抜く天然のフリーズドライを繰り返す。この昼夜の温度差と乾燥…
宅地が雨と熱を引き受ける
植栽された宅地では、樹木の蒸散が周囲の気温を下げ、土壌への雨水浸透が地表を流れる水量を減らす。こうした敷地単位の水と熱の…
海の恵みは、森の土が決めていた
森林の土壌がろ過した水は、フルボ酸鉄などの栄養塩を含んで河川から沿岸へと運ばれる。この栄養塩は植物プランクトンや海藻の生…
砂山ビーチの景観は、削られながら保たれている
砂山ビーチのアーチ状の岩や白砂は、波浪浸食が形づくる変化し続ける地形である。この地形は背後の空間利用のあり方によって残り…