Connection
つながり
自然と社会のつながりを読む
A(自然の実体)× B(人間の関わり)の交差点から編んだ知識カード
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農作物は、昆虫を敵と味方に分けられない
昆虫は受粉によって農作物の結実を支える一方、食害や病害の媒介によって生産を阻害する。また、天敵として害虫の密度を抑える種…
長野の農も観光も、地層の裂け目が決めていた
フォッサマグナ帯の地殻変動と堆積は、崩れやすい地層と大きな標高差を同時に生み出す。この地形は土砂の動きやすさとして災害の…
里山は人が手を入れ続けることで里山であり続ける
里山の雑木林や農地は、人が下草刈り・薪炭利用・水路管理を継続することで維持される二次的自然である。この人為的攪乱が途絶え…
奈良のシカは、信仰が野生に残した個体群だった
奈良のシカは神の使いとして狩猟や駆除を免れ、人里に留まる個体が世代を超えて生き残ってきた。信仰による選択的な保護が捕食圧…
茶の香りは、草地の草が土になる速さに宿る
茶畑に敷かれたススキやササは土中でゆっくり分解され、微生物の働きを通じて有機物として土壌に還る。この分解と土壌形成の過程…
庭や街路樹は、生きものの通り道だった
住宅地に点在する庭・街路樹・公園の緑は、在来植物を介して昆虫や鳥の採餌や移動をつなぎ、分断された生息地を結び直す。連続し…
昆虫は、捨てられた有機物を飼料に変える中継点だった
昆虫は、地域内で発生する食品残渣や有機廃棄物を体内で分解し、栄養豊富なタンパク質へと変換する。この昆虫を経由することで、…
昆虫は食卓の外側にいたわけではない
昆虫は、体組織にタンパク質や必須栄養素を高密度で蓄える。この体づくりは少ない飼料と水で成り立ち、その栄養が捕食を通じて他…
農地と畜産は、栄養塩が行き来する一つの循環だった
農地で育つ飼料作物は家畜の餌となり、家畜の排泄物は堆肥や液肥となって農地へ戻る。窒素やリンといった栄養塩は、この往復のな…
里山は、手入れをやめた瞬間に里山でなくなる
里山の雑木林や竹林は、間伐・下草刈り・炭焼きといった継続的な採取と撹乱を受けることで、遷移が途中で保たれ、明るい林床に多…
都市の生きものは、インフラの外側ではない
都市の緑地や河川に生きる生物は、その活動を通じて水をろ過し、樹冠や蒸散で気温を和らげ、土や根が雨水を保つ。こうした生きも…
生物の分布は、金融が読み解けなかった空白だった
生物種の分布や個体数の変動は、生息環境の変化を映し出す。無数の地点で記録される種の出現・消失は、生態系の状態を空間的に描…
新潟の日本酒は、雪解け水が仕込んでいた
豪雪地帯の農地に降り積もった雪は、雪解け水となって地下水へ涵養され、酒米を育てる土壌と清冽な軟水を同時に生む。この水と昼…
都市は縮むのではなく、核を結び直している
都市の生活機能が複数の核へ集約し、それらが公共交通で結ばれると、人が動く距離と経路が再編される。この空間構造の変化は、行…
奈良の町並みは、周囲の稜線ごと守られている
奈良の古い町並みは、背後の山並みや社寺林と一体の稜線・空間構造として立ち上がっている。建物の高さや色が一定の範囲に収まる…
稲を脅かす生物種が育む祭り
水田を荒らす特定の害虫の脅威は、農村地域での虫送り行事を通じて、人々の豊作への願いと結びついた文化を形成した。この祭りは…
土壌は過去の産業を記憶している
土壌に蓄積したヒ素や鉛などの有害物質は、水を介して地下へ移行し、土地の使い方そのものを縛る。かつての産業活動の痕跡が土壌…
コウノトリは水田をよみがえらせる指標だった
コウノトリは餌となる多様な水生生物を必要とし、その生息にはドジョウやカエルが育つ水田環境が欠かせない。コウノトリが定着で…
渡り鳥は、宮城の湿地と水田を一続きに使っている
渡り鳥は越冬地の湿地だけでなく、周辺の水田を採餌場として利用し、季節ごとに複数の生息空間を往復する。この空間のつながりが…
石川の発酵食は、里山に棲む微生物が仕込んでいる
里山の土壌や水、蔵の空間には多様な微生物が定着している。この土地固有の微生物相が、いしりやかぶら寿しの発酵を担い、食材の…
都市の緑地は、離れていても一つの生息地になる
市街地に点在するビオトープは、小さな生息空間として生物の移動と定着の足場となる。分断された緑地は生きものの往来によってつ…
在来作物は、島根の風土が選び抜いた遺伝資源だった
島根の在来作物は、長い年月をかけて地域の気候や土壌のもとで適応進化を重ね、その土地に固有の遺伝的特性を蓄えてきた。この地…
水田は地下水を貯める装置だった
水を張った水田は、雨水を地表にとどめ、時間をかけて地中へ浸透させることで地下水を涵養する。この湛水がなくなった耕作放棄地…