Connection
つながり
自然と社会のつながりを読む
A(自然の実体)× B(人間の関わり)の交差点から編んだ知識カード
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秋に川へ落ちた葉は、魚の食卓の入口だった
秋の川には、河畔林から落ち葉が大量に入る。バクテリアが付いた落ち葉は柔らかい葉から水生昆虫に利用され、溶け出した栄養塩は…
渓流魚の餌の6割は、寄生虫に操られて川へ飛び込んだ虫だった
河川には、ハリガネムシに行動を操作されたカマドウマやキリギリス類などの宿主が飛び込む。水に入ったこれらの陸生昆虫は渓流魚…
河川敷は、区間に分けて手入れされ続ける場所だった
河川敷には漂着ごみが溜まり、高水敷では樹林化が、外来種の繁茂が起きる。担当する一定区間で定期的に繰り返される草刈りやごみ…
祖谷の谷は、斜面ごと暮らしの場だった
祖谷川とその支流沿いの深い谷間では、集落は急峻な山肌に形成され、民家は高低差390mに及ぶ傾斜地に点在する。深山渓谷を渡…
流域はデータセンターの冷却装置でもある
流域の水は公共水道を通じてデータセンターへ届き、サーバーの過熱を防ぐ冷却水として大量に消費される。水ストレスの高い流域で…
農地は水を使い切る最終点ではない
河川から取水された水は、水田や農地で浸透と還元の過程を経て、再び河川や地下水へ戻る。戻った水は下流で取水され、灌漑を挟み…
田を潤す多摩川は、鎮めるべき川でもあった
多摩川の水は用水へ分かれて田畑を潤し、同じ流れが洪水ももたらす。その水が村へ入る取水口付近に水神が祀られ、田を潤す願いと…
信濃川の落差が、首都圏の鉄道を動かしている
信濃川水系から取水した水は、千手・小千谷・小千谷第二の3発電所で水力発電に利用されている。ここで生み出された電力は、首都…
宍道湖の七珍は、淡水と海水のあいだに棲む
宍道湖では淡水と海水が混じり合い、淡水性と海水性の魚介類が同じ湖に生息している。ヤマトシジミは弱淡水域の塩分環境で生息・…
成虫のホタルは、幼虫のころに食べた巻貝で生きている
水生ホタルの幼虫は肉食で、カワニナなどの淡水巻貝を捕食し、消化液で肉を体外で溶かして摂取する。成虫は基本的に水しか摂らず…
富士川は、水源からたどる教室だった
富士川には、水源・流域・水質という、現地でたどり確かめられる姿がある。水源探訪や流域見学会、水質調査は、その川を直接たど…
四万十川の源流は、流域の水道の始まりでもある
四万十川の水は、源流域である不入山の森から流域の5市町へ分かれて届く。同じ源流の水が、水道水、農業用水、発電用水として流…
近江八幡の街並みは、堀の舟運とともに育った
琵琶湖と内湖をつなぐ八幡堀の水は、舟運として人と物資を運び、城下町と商都の発展を支えた。その堀沿いに白壁の土蔵や近江商人…
川の水は、財務情報の外側ではなかった
河川の水循環は、護岸再生や水源かん養によって保たれる。企業や投融資先はその河川水に依存しており、依存とインパクトは財務情…
かつての川筋は、いま貨幣で測られる湿地になった
川の旧流路に由来する湿地は、その保全・再生がもたらす便益を支払意思額として貨幣価値に換算される。換算された便益は費用対効…
雨水は川に着く前に、森と水田と家で足止めされる
流域では、間伐された森の下草が雨水をいったん蓄えて少しずつ川へ送り出す。水田や各家庭の貯留槽も雨水を一時的にためる。源流…
地球の水の限界は、流域ごとに引かれている
流域は、淡水を持続的に使える限界が推定される単位である。現在の水資源消費の約24%は、この限界を超えた流域で起きている。…
淡水生態系の危機は、金融の外側ではない
淡水生態系が危機に瀕し、気候変動とともに水不足や洪水といった水リスクが増していく。その水リスクは企業の事業継続やサプライ…
湿地は洪水を止めるのではなく、ためて緩める
大雨時、湿地は河川からあふれた水を一時的に貯留する。湿地の植生は水流の速度を緩め、土壌は雨水を地中へ浸透させて地下水とし…
水を澄ませる生きものは、一種ではなかった
微生物は河床の生物膜で有機物を分解し、湿地の植物は根から窒素やリンを吸収する。植物の生育環境は微生物の活動を促し、二枚貝…
アユの香りは、川底の石の上で生まれている
清らかな川の底では、石に藻類が付着する。アユはその藻類を食べ、スイカやキュウリに似た独特の香りを身につける。川底の石に育…
東京の水道水は、多摩川源流の森が貯えた雨から始まる
多摩川源流部に広がる小菅村の森林は、雨水を貯え、土砂の流出を防ぎ、水質を浄化する「緑のダム」として働く。この森は東京都の…
鵜飼の技を残す措置に、長良川と鮎が入っていた
長良川の浅瀬では、鵜舟が横一線になって鮎を追い込み、船上の観光客が歓声を上げる。その鵜飼漁を残す措置には、河川環境の保全…
多摩川の流域は、それ自体が教室だった
多摩川の流域は、源流部の森から川を経て街へと続く一つのつながりである。源流の川辺から幼児が遊ぶ水辺まで、流域そのものが五…