A|対象 生物種
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B|視点 保全・管理
Connection

湿原の希少種は、地下水位の高さで生きている

Mechanism / 自然のはたらき
水文調節植生遷移地下水涵養
湿原の湛水環境は、地下水位が保たれることで維持される。水位が下がれば乾燥化と植生遷移が進み、渡り鳥や絶滅危惧種の生息空間は失われる。逆に水位が回復すれば、湛水した湿地が希少種の中継地や繁殖地として立ち現れる。生物種の存否は、目に見える植生よりも地下の水位に規定されている。
So What / 見えること ここから何が言えるか
希少種を支えているのは湿原の緑ではなく、その下に隠れた地下水位である。
Facts / 事実
・サロベツ原野は日本最大の高層湿原の一つだが、農地開発や河川改修により地下水位が低下し、乾燥化が進行している。
・湿原の乾燥化は、かつて広大だった湿原の面積減少を招いた。
・上サロベツ自然再生協議会は2005年に発足し、湿原の保全、農業の振興、地域づくりを目標に自然再生に取り組んでいる。
・自然再生事業では、湿原と農地の間に緩衝帯を設置し、湿原の地下水位を高く保ちつつ、農地側の排水性を高める取り組みが行われている。
・水抜き水路の埋め戻しにより、涸れていた落合沼の湛水が回復し、周囲の湿原の地下水位が上昇した。
・サロベツ湿原は、オオヒシクイやコハクチョウなどの渡り鳥の中継地であり、シマアオジ、チュウヒ、タンチョウ、コモチカナヘビ、トウキョウトガリネズミ、イトウなどの希少種や絶滅危惧種が生息・繁殖する。
・湿地再生事業のモニタリングで、植生回復の効果が確認されている。

※各Factは、一次情報の観測(Observation)をNature Commons編集方針に沿って整理したものです。詳細は各一次情報をご参照ください。

Type Regeneration
Scale Region
Layer Nature
エリア 川・流域
時間 更新
Confidence Verified
Updated 2026-08-15
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