共創資本
共創資本とは
自然資本や社会資本を結びつける関係性から生まれる価値。
Nature Commonsでは、特に自然と社会のあいだに形成されるConnectionによって育まれる共創資本に着目する。
森林や河川、生物多様性といった自然資本が存在していても、人々との関係がなければその価値は十分に発揮されない。一方で、人々のネットワークや信頼関係といった社会資本も、自然との接点を失えば持続可能な未来を支える力を弱めてしまう。
共創資本は、その両者のあいだに生まれる協働や学習、相互理解、創発のプロセスによって育まれる。
関係性から生まれる価値
共創資本は、単独の主体によって所有されるものではない。
企業、市民、研究者、行政、地域コミュニティ、そして自然環境そのものが相互に関わることで形成される。
例えば、
・企業緑地を舞台にした市民科学活動
・流域を単位とした森林・河川・都市の連携
・送粉者を通じた農業と生物多様性のつながり
・地域の自然資源を活かした観光や教育
などは、共創資本が生み出される典型的な例である。
自然資本と社会資本をつなぐ
自然資本
(森林・河川・土壌・生物多様性)
↓
Connection
(送粉・流域・生態回廊・市民科学・協働)
↓
社会資本
(信頼・ネットワーク・コミュニティ)
↓
共創資本
(協働・創発・レジリエンス・地域価値)
共創資本は、自然資本と社会資本のあいだに存在する関係性が育まれることで形成される。
Nature Commonsにおける位置づけ
Nature Commonsは、自然資本そのものを記録するだけではなく、自然と社会を結ぶConnectionを可視化し、その先に生まれる共創資本を理解するための知識基盤である。
私たちが注目するのは、個別の資源や組織ではなく、それらのあいだに存在する関係性である。
共創資本とは、その関係性が時間をかけて育まれた結果として現れる、人と自然の未来を支える見えない資産である。