生態系ネットワーク
生態系ネットワーク
生態系を構成する自然環境がつながり、生物の移動や生態系の機能が維持される状態や仕組み。
A system of connected habitats and ecological corridors that enables the movement of species and the maintenance of ecosystem functions.
コアエリアと回廊で支える生物多様性
生態系ネットワークとは
生態系ネットワーク(エコロジカルネットワーク)は、生物多様性を保全するために、個々の自然環境を孤立した場所としてではなく、相互につながったネットワークとして捉える考え方である。
森林や河川、湿地、農地などの自然環境は、生物の生息地であると同時に、移動や繁殖を支える経路でもある。
生物が移動できることで遺伝的多様性が維持され、生態系の機能や回復力(レジリエンス)も高まる。逆に、道路や都市開発によって生息地が分断されると、生物の移動が妨げられ、生態系全体の健全性にも影響を与える。
コアエリア・コリドー・バッファーゾーン
コアエリア
生物多様性の拠点となる重要な生息地。
コリドー(生態的回廊)
生物の移動や分散を可能にするつながり。
バッファーゾーン
外部からの影響を緩和する緩衝地域。
これらを組み合わせることで、生息地の連続性と連結性(コネクティビティ)を確保する。
なぜ重要なのか
私たちの暮らしは、森林・河川・湿地・農地などの自然環境がつながることで支えられている。
自然のつながりが維持されることで、生物は移動し、生態系は機能し続ける。そして私たちは、その結果として食料や水、防災、景観などの恩恵を受けている。
これらの生態系サービスを将来にわたり享受するためには、生物多様性を支えるネットワークを維持することが重要である。
また、生態系ネットワークは生物多様性保全だけでなく、
- 農林水産業
- 防災・減災
- 地域づくり
- グリーンインフラ
とも深く関係している。